交通機関の夜勤で働く

夜勤は文字通り、夜間に勤務する職業である。
たいていの夜勤は、365日24時間稼働している現場で夜の時間帯を担当する状態を指す。
よくある例が食品や工業製品を生産している工場での勤務で、24時間を2つまたは3つの時間帯に分けて従業員がローテーションをしている。

このような現場では勤務内容の基本は昼も夜も変わらない。
生産数を増やすために昼夜の区別をつけないことが一般的だ。
しかし、夜間に勤務する仕事の中には、夜でなければできない仕事もある。
その一例が交通機関の保守点検作業だ。
鉄道会社では定期的にレールや架線の点検が必要になるが、早朝から夜にかけては列車が動いているため、点検は難しい。
そのため、最終列車の出発後から始発列車までの深夜の時間帯を使って作業を行っている。

鉄道会社の場合、新型車両の導入を深夜に行う例もある。
車両を生産工場からレールのある場所まで運ぶ際、車両の交通量が少ない深夜の方が適しているからだ。
鉄道会社と同じような対応は高速道路でも行われている。
大規模な改修作業は昼でも行うが、日常的(小規模)な保守点検は深夜の時間帯に部分的な車線規制をしながら行うことが多い。

これらの業務はサービス利用者からは見えにくいが、安定的なサービス提供には欠かせない業務だ。
夜勤は昼の勤務よりも報酬が高い傾向にあり、その点を好んでこの職業に就く者もいるが、業務内容に注目して就職活動をするのもおすすめと言える。